【脊柱管狭窄症】手術前に知っておきたい「整体」という選択肢
監修:東垣外 竜(くましろ接骨院 院長)
── 28年以上、南信地域で腰・膝・股関節の痛みと向き合ってきました。
■ 「手術しかないの?」その不安を抱えている方へ
脊柱管狭窄症と診断されると、多くの方が病院で
「狭くなっていますね」
「手術も選択肢に入れましょう」
などと説明されます。
ですが、実際には手術だけが改善の道ではありません。
最近では整形外科の分野でも、画像(狭窄の強さ)と症状は必ずしも一致しないということが知られています。
- 画像上は狭窄が強いのに痛みが少ない人
- 反対に、画像がきれいなのに一歩歩くごとにつらい人
こうしたケースは珍しくありません。
ですので、「本当に手術しかないのか?」
一度立ち止まって考えてみる価値は十分にあります。
■ 冬に悪化する理由は、神経の圧迫だけではない
ここ南信地域(豊丘村・飯田市など)は、坂道や段差が多く、普段から腰に負担のかかりやすい環境です。
そして特に冬は、次のような要因で狭窄症の症状が悪化しやすくなります。
① 外出が減り、歩行量が落ちる
寒くなるとどうしても家にいる時間が増えます。
歩く量が減ると、お尻や太ももの筋肉が弱りやすく、狭窄症の症状が一気に出やすい体になります。
② 車移動が中心になり、座りっぱなしが増える
豊丘村・飯田市周辺はほとんどの方が車移動です。
座っている時間が長くなると、骨盤が後ろに倒れ、神経の通り道に負担がかかりやすい姿勢になります。
③ 冬は水分摂取が減り、筋肉が硬くなる
冬は喉の渇きを感じづらいため、水分摂取が自然と減ります。
これにより筋肉の滑りが悪くなり、腰や股関節まわりが硬くなります。
結果として
「ちょっとした狭窄が、すごくつらい症状として出る」
という状態が起こります。冬に狭窄症の患者さんが増えるのは、こうした生活背景も大きく関わっています。
■ 手術のメリットと、知っておきたい「限界」
もちろん手術(除圧術)は強力な治療法です。しかし以下のような点は、医師も説明しづらい部分です。
● 手術の限界
- 神経の回復スピードには個人差がある
- 年齢・体力・病歴により改善に差が出る
- 通り道を広げても「歩けるようになる」とは限らない
- 手術後もリハビリは必須
● 術後に残りやすい症状
- 足のしびれが残る
- 腰の張り感が取れにくい
- 姿勢のクセが残ったまま
手術で良くなる方も多いですが、
「手術をしなくても改善できた可能性があった」
という方も実際におられます。
■ 整体で改善が期待できる理由
狭窄症の痛み・しびれは、
必ずしも“圧迫そのもの”だけが原因ではありません。
むしろ、
- 骨盤の傾き
- 股関節の硬さ
- 中殿筋の筋力低下
- 腰椎の反りすぎ(反り腰)
- 歩き方のクセ
こうした 体の崩れの積み重ね によって症状が強く出ているケースがとても多いのです。
■ くましろ接骨院での改善例
※効果には個人差があります。
● 50代男性
歩行10分でつらい → 施術後は「1時間歩ける」まで改善
● 70代女性
買い物で立ち止まる → 痛みが消え外出が楽に
● 60代男性
医師に手術を勧められる → 施術で改善し仕事に復帰
冬場に症状が強く出ていた方が多く、外出が減って筋力が落ちていたのが共通点でした。
■ 最後に:手術前に「体の使い方」を整えるという選択肢
脊柱管狭窄症は、画像だけでは判断できない複雑な症状です。
そして冬は環境的にも痛みが出やすい季節。
だからこそ、慌てずに一度体の状態を丁寧に確認してみることをお勧めします。
手術を否定するわけではありません。
ですが、「体の使い方・姿勢・筋力」を整えることで、症状が軽くなるケースが本当に多いのです。
あなたが不安を抱えながら年末年始を過ごさなくて済むよう、丁寧にお体を拝見し、最適な改善方法をご提案いたします。

